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田中悠美子(ながえゆみこ)

わたしの世界観4~大学はピアノ科でなく楽理科へ


さて、

高校2年生ともなれば

大学の進路を決めなくてはなりません。

毎日のおうち練習が負担ではありましたが、

小学校のころから

毎週日曜日に父の運転で東京までレッスンに通って

「ピアノの田中さん」と言われ、

母もそのことに誇りをもって親戚によく自慢していた(;^ω^)ため、

自然と進路は「音楽大学のピアノ科」

という話になってきます。

もともと

近所の子がピアノをやっていたのをみて、

「私もやりたい!」と言って

始めたとはいえ、

母がママ友に勧められて選んだ東京の先生は、

今にして思えば

ピアノを弾く人とは思えないほどクールなメガネ女史先生。

ともかく異様に恐くてスパルタで、

毎週日曜日は緊張の極致(;_;)

ふつう

ピアノの先生といえば、

音楽大学のピアノ科出身というのが通り相場ですが、

その先生は普通大学の幼児教育科出身でした。

(あんなにこわい先生、幼稚園では勤まらなさそう~(;^ω^))

独学でピアノの先生となり、

一時期、

こどもたちをたくさんピアノコンクールに入賞させていました。

(その後ノンフィクション作家になられたそうです)

私は背も小さく手も小さかったので、

オクターブをつかむのが精いっぱい(T_T)。

楽曲の難易度が進んでくると、

いくら大好きなドビュッシーやラヴェルといえども

次第に演奏がきつくなり、

どんどんやる気をなくしていました。

「やる気がないならピアノやめるの?」

と母に何度か問いただされましたが、

「はい、やめます」ともいえず、、、

当時、

リーチが広くなるように

指の水掻きを手術して切るピアニストもいたのですが、

そんな恐ろしいことはとてもできず((+_+))。。。

そんなおり、

先生から

「あなたは満開の桜と、小さくて可憐なすみれと、

どっちが好き?」

と聞かれて

「すみれです」

と答えたところ、、、

「あなたは手も小さいし、

華やかなピアニストタイプでもないから

ピアノ科ではなく、楽理科という学科に行きなさい!」

と勧められたのです。

楽理科??

「うちの主人は、東京芸大出身の作曲家だけど、

芸大の楽理科にいけば

NHKの音楽番組のディレクターになれるそうよ。

番組のディレクターは音楽家や作曲家を使う方だから、

立場が上。

それに、楽理科ではピアノばかり弾かなくてすむし、

世界中のさまざまな音楽について勉強できるらしい。

もしディレクターになったら、

うちの主人を使ってあげて!!!」

うわーー

NHKのディレクターになれるってすご~い

なによりうれしいのはピアノばっかり弾かなくて済むし~

世界中のさまざまな音楽ってめちゃめちゃ興味深い~

とすっかりその気になった私は、

その場で「楽理科に行く!」と即決(*´▽`*)!!!!

母も

「東京芸術大学」というブランドだったら、

べつにピアノ科でなくてもよかったらしく

(;^ω^)

上機嫌でした。

さっそく

くだんの作曲家のご主人に

入試に必要な

和声法やソルフェージュ、英語の楽書購読などを

習い始めたのですが、、、

そのお方、

どうも暗くて感じが悪い、、

(*_*;

どうしても好きになれない、、

(>_<)

作曲家なのになんで英語を教えるの

なんかちがう、、、、

(-_-)

何回か指導を受けましたが、どうしてもなじめず、

あげくに「あの子は能力がない」

など奥さんにさんざん告げ口され

、、、、

ついに切れた私は、個人指導を拒絶!!(#`皿´)<!!

参加するはずだったピアノのおさらい会もキャンセルして

人生初の「大はんら~ん」㌦ァァァァヽ(o`Д´o)ノァァァァ!!

急きょ母が別の先生を探してくれて、

すぐに

楽理科お受験専門のすてきな先生がみつかりました。

ヽ(^o^)丿

つづく


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